鍾馗(しょうき)についてのお話

鍾馗(しょうき)とは玄宗皇帝の時代に皇帝が病に伏した際、枕元に鬼があらわれ楊貴妃の香袋と笛を盗んで行こうとした時にどこからともなくやってきて鬼を食べてしまったひげ面の大男で、名を尋ねると終南山の鍾馗とあると言い、科挙に落ち国に帰るのを恥じて命を絶ったが、帝に手厚く葬られた恩をかえすためにやってきたと言って、以降皇帝が災厄を祓う守り神としました。

この時の伝承から鍾馗は民間の間でも邪悪なものや疫病から家を守る魔除けの神様として信じられるようになっていきます。

日本にも魔除けの神様として伝わり、鍾馗像も多く見られます。

実際に鍾馗像を置く場合にはきまりがあり、たとえば向いの家の鬼瓦が自宅に向いていた場合、正面から向かい合うように据えると良いでしょう。

これは鍾馗が鬼よりさらに強い魔除けとして考えられているからであり、逆に向かいの家に鍾馗像がある場合はお互いがにらみ合う事のないよう、目線をずらすのが良いとされます。

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